バローの時価総額を計算したら「250億円」だった。今は高すぎる?

今回は、バローホールディングスについて書いていきます。

バローといえば、岐阜県に本社を置くスーパーマーケット事業を展開する企業ですよね。「バロー」「Vドラッグ」が有名です。中部、北陸地域で営業しております。

きっと儲っているのでしょうね。食品は人びとの生活に欠かせません。一旦儲けの仕組みを確立してしまえば、なかなか廃れないのがこの業界の特長です。そう簡単に倒産しない。

でも、立地が悪ければ、お客の出入りが悪くなります。市街地の変化によって、各店舗の売上は上下します。経営者も含め、従業員には環境の変化に対する対応力が求められます。「柔軟さ」とでもいいましょうか。

バローではなく、米アマゾンは海外で、無人店舗に取り組んでいますよね。最先端の企業は「レジ待ち」のない店舗を創造しようとしています。ただし、今のところ、「会員制」です。スマホを持って、アプリをインストールしなければ利用できないのです。これはどういうことかというと、ITの知識に乏しい人には利用しにくい、ということです。なので、高級スーパーの部類に入るでしょう。

便利ですが、誰にとっても使いやすい形ではないのです。

お金(コイン)を持っていれば、それだけで物が手に入る今のスーパーは、この点で、アマゾンの店舗よりも利用しやすいのです。いくら「レジ待ち」のないのが便利だからといって、国内でそのシステムが流行するにはしばらく時間がかかるでしょう。

さて、それでは、ホームページから見ていきましょう。

経営者

田代 正美氏

今まで「四季報」「日経会社情報」でしか見ていませんので、わかりえなかったのですが、田代さんて、「男性」なのですね。女性かと思っていました。

配当性向

配当性向:30%

なかなかです。純利益のうち約「3割」も投資家に還元しているなんて。これがなければ、さらに物を安くできるのでしょう。いいかえるなら、まだまだ「余力」があるということ。しかし、去年までは「19%」以下でした。今年が特別なだけかもしれません。

社訓

1.礼儀をわきまえ規則を守れ

この他に、4つありまして、全部で5つです。きっと従業員に暗唱させたりしているのでしょう。ホームページに掲載するくらいですから、正社員なら覚えていて普通のはずです。

スーパーの従業員にとっては、実際に対面するお客さんは自分よりも高齢の方がほとんどです。横柄な態度では営業していけないのですね。そういうところが、ネットの世界の「2ちゃんねる」と違います。対面でかつ、ご近所の方に対しては誠実でいなければいけないのですよ。毎日来る方だっておられるでしょうから、なおさらいい加減なことはできません。

調剤事業

バローといえば、スーパーですよね。ほかには、「ホームセンター」「ペットショップ」「調剤」事業まで展開ているようです。
ホームセンターについては、「Vドラッグ」の大型店に行ったことがありますから、これはホームセンターですよ、と思ったことはありました。

けれど、「ペットショップ」事業にまで手を出しているとは知りませんでした。リスクヘッジですね。事業の多角化。「店舗一覧」を見ますと、店舗の住所は「東京都」「神奈川」「岐阜県」となっています。東京でも商売しているのですね。店舗数は「22」です。まだまだこれからですね。

そして「調剤事業」にまで進出しております。「Vドラッグ」ブランドの信用を高めるため、だそうです。調剤といえば、「化学」の世界です。まぁ、店内の薬剤師からすれば、単なる小売店で働くより、きちんとした「薬局」で仕事したいでしょうから、この選択は従業員にとっても優しいかと思います。

業績ハイライト

営業収益

は「10年連続で増加」しております。儲かっているかはわかりませんけれど、流行ってはいるのですね。事業が多角化していますから、この数字だけを観察して、調子がいいかどうかはわかりません。一つの会社の中にいろいろ含まれているのです。店舗数が増えれば、売上が増えるのは当たり前です。でも、内容は不明なのです。

ちなみに、

2019年:5400億円
2018年:5200億円

です。数字だけを見れば、順調です。

純利益

は、

2019年:75億円
2018年:105億円

減益しています。

総資産

が、

2019年:2800億円

増加中です。けれど、スーパーにとって、「資産」って何なのでしょう。「土地」「建物」が資産となりえるのでしょうか。難しいですね。資産は収益を上げるシステムです。その中には、「土地」「建物」は含まれるでしょう。けれど、株価を考えるときに、その取得金額をそのまま、時価総額を計算するために扱ってよいのでしょうか。いけないでしょうね。

固定資産のうちの「土地・建物」:1400億円

総資産のうちの半分が「土地・建物」です。

店舗数

グループ全体:860店舗

「860」店舗もあるのですね。とても巨大です。そして、その数だけ店舗責任者がいるということです。どういうふうに統治しているのでしょう。

スーパーマーケット事業:283店舗

滋賀県でスーパーマーケット事業を展開する「フタバヤ」を買収して「3店舗」増加したそうです。やっぱり、「買収」によって事業を多角化しているのです。本当に巨大ですよ。バローホールディングス。

ドラッグストア:379店舗

Vドラッグといえば中部薬品が前身です。ここまで数が増えるなんて、いつの間にやらですよ。それだけ、地域の人の必要に貢献しているということですね。

営業収益は、「960億円」。店舗数は多くても、売上はスーパーの「3分の1」です。スーパーは「2700億円」。

時価総額を算出

ここまで、最も大事な数字は「純利益」です。

純利益:75億円

低くてこの数字です。放っておくと、この会社は毎年「75億円」もの利益を出し続けます。そのうちの、「3分の1」が配当に当てられます。配当性向が「30%」ですから。とすると、

75億円を3で除すると、「25億円」。一年持つということは、25億円を入手するということに等しい。そうして、いつまで、この会社の株を継続して持つことができるかというと、精々あと「10」年でしょう。(私の場合)

ということで、「25億円」に「10」を掛けると、

「250億円」

になります。よって、私にとって、「バローの時価総額」は「250億円」です。

なんだか低そうな気がしますね。また実際の額ととんでもない差が開いてしまうのでしょう。

ここで、株式情報をチェックしますと、時価総額は、

「1450億円」

でした。(2019年2月19日、ヤフーファイナンスより)

私の算出した数字よりもかなり高いですね。「1450億円」とは。58年は今の状態を維持できるという計算です。(1450÷25=58)

バローホールディングスの株価は高すぎます。それか、私が間違っています。どちらなのでしょうね。とにかく、私にとってこの会社の株は高すぎます。

人によって価値の高い低いに差はあるでしょう。身の回りの品物も株式もこの点では同じです。自分にとって、持っていても不自由でなく、かつ安ければ買えばよいのです。

以上です。