トナミ運輸の時価総額を計算したら「10億円」だった。プロ向けの銘柄です。

今回は、トナミ運輸について書いていきます。

トナミ運輸といえば、富山県発祥の運送会社です。政治家の綿貫民輔が関係している企業です。綿貫民輔といえば、衆議院議長にまでなった方です(2000年)。

実は私、トナミ運輸をよく知りません。運輸会社について詳しいわけでもありません。けれど、気になるので調べます。

ホームページによると

会社沿革には、

2009年4月:商船三井ロジスティクス株式会社と業務提携。

2010年1月:タイ現地法人[TONAMI (THAILAND) COMPANY LIMITED]設立。

とあります。

様々な会社と業務提携しています。総資産のうちの10%は関係会社の有価証券です。

航空・国際貨物輸送

国際貨物を専門に取り扱う事業所として、東京、富山、福井、大阪、名古屋の各々に国際支店があります。

財務諸表(トナミホールディングス)

資産の部

総資産:1330億円

土地・建物:600億円

「土地・建物」は総資産の半額です。総資産に対する「土地・建物」の比率としては、スーパーマーケット事業を展開する会社と同じくらいです。それだけ実務の拠点が重要だということなのでしょう。

有価証券:110億円

総資産の10分の1です。業務提携先の株式を保有しているのでしょう。

流動資産:440億円

現金、未営業収入金などです。普通ですね。

負債の部

負債合計:650億円

借入金:150億円

(内訳:1年以内に返済する長期借入金:40億円)

退職給付に関わる負債:70億円

大きいですね。負債の10%が従業員の退職です。それくらい福利厚生を手厚くしないと組織が持たないということかもしれません。

純資産の部

資本金:140億円

ホームページには「100億円」と書いてありましたが、財務諸表では「140億円」です。トナミ運輸とトナミホールディングスでは数字が違うということかもしれません。

利益剰余金:340億円

年商に対してこの数字では、少し経営が悪くなると、配当がなくなるはずです。少ない。経営に余裕がないのかもしれません。スーパーマーケットを展開する企業はもっと蓄えています。

土地再評価差額金:60億円

過去に入手した土地が値上がりしているということです。古くから営業していれば、土地の価値は上がるでしょう。なぜなら、運輸会社が活動する場所というのは、そもそも徐々に人が集まる場所だからです。

損益計算書

営業収益(2018年第三四半期、以後省略):1040億円

営業利益:60億円

売り上げから「人件費」や「ガソリン代」などを差し引くと、一気に17分の1以下になります。

受け取り配当金:1億7000億円

有価証券を「1100億円」持っているわけですから、投資利回りは、「1。5%」です。この数字は、低い。しかしながら、企業と個人とでは株式を持つ目的が違いますので、仕方のないことです。それに、トナミホールディングスは証券会社ではありません。

法人税:20億円

これさえなければ、純利益は「1。5倍」になります。この点はスーパーマーケット事業と同じです。

営業成績は前年よりも良いようです。数字は増加しています。情報処理事業と港湾運送事業が前年比でマイナスですが、本体の貨物自動車事業と倉庫事業がプラスです。本体がダメなら、グループ全体が赤字になります。

今期は好調のようですが、先行きは不透明です。運輸会社というのは所詮下請けです。上流の会社の金回りが悪くなると、運輸会社に落ちるお金も減ります。

で、いくらなのか(時価総額)

純利益が年間で「50億円」、配当性向が「20%」として、この会社の株式を「10年間」持つとします。すると、

計算式は、

「50」×「0。2」×「10年」= 「10億円」

算出された値は「10億円」です。よって、トナミホールディングスの時価総額は、私にとって、「10億円」です。

安い気がします。私の算出した時価総額は、市場の値よりも低いのでしょう。

ここでヤフーファイナンスをチェックしますと、現在の時価総額は、

「620億円」

でした。

予想どおり、私にとっては高すぎるようです。というか、個人投資家にとっては、高すぎると思います。手が出ないでしょう。

配当利回りは「1。25%」。なおさら持っていても面白くありません。プロ向けの銘柄です。