スルガ銀行の時価総額は算出不可。投機銘柄です。

今回は、スルガ銀行について書いていきます。

「スルガ銀行」といえば、シェアハウスのオーナーに事業資金を融資して、貸出金が焦げついたことで有名です。ネットの検索エンジンに「スルガ銀行」と入力し、スペースキーを押すと、次のワードには「やばい」「不正融資」というマイナスイメージの言葉が表示されます。

これからの銀行は貸し出しによって業績を伸ばしていくべき、という金融庁の方針によって銀行は企業だけでなく個人に対しても積極的に融資するようになりました。将来性があると判断されれば、大した信用力を築いていなくても、お金を借りることができるのが現在です。つまり、銀行はお金をほいほいと貸してくれる。ですが、事業内容が詐欺まがいなら貸付金は返ってくる訳がありません。スルガ銀行が個人や法人に対して貸したお金は消えてなくなりました。

スルガ銀行の与信業務はザルだったということです。

ホームページによると

設立:1895年(明治28年)10月19日、根方銀行

本店:静岡県沼津市通横町23番地

店舗数:国内132店舗

静岡県内:65店、神奈川県:39店、東京都:6店、北海道:1店、宮城県:1店:埼玉県:1店:千葉県:1店:愛知県:1店、大阪府:1店、京都府:1店、広島県:1店、福岡県、1店、その他:2店、インターネット支店:11店

従業員数:1484名

発行済株式:232,139,248株

沿革

1887年:共同社

1891年:資蓄会

1895年:根方銀行(会社情報によると、スルガ銀行が設立したのはこの時点)

1896年:駿東実業銀行

1912年:駿河銀行

1990年:スルガ銀行(表示変更)

戦前から戦後まで、様々な銀行や信用組合、信用金庫を吸収しています。(24社)

事業上の対処すべき課題

(有価証券報告書より抜粋)
当社は、2018年10月5日に、金融庁より行政処分(業務の一部停止命令を含む業務改善命令)を受けました。業務の一部停止は、2018年10月12日から2019年4月12日までの期間、新規の投資用不動産ならびに自らの居住に当てる部分が建物全体の50%を下回る新規の住宅ローンに対する融資が対象であります。

貸借対照表

資産の部

貸出金:2兆9687億円

預金の「91%」を貸し出している計算になります。

総資産:3兆4800億円(前年比、△9860億円)

負債の部

預金:3兆2286億円(前年比、△8609億円)。うち個人預金2兆5887億円。

総資産のうちの「72%」が個人から集めた資金です。そして、この1年間で個人からの預金は6000億円減少しています。預金の減り方が大きいです。このペースなら4年間で預金は「0円」になります(ありえないとは思いますが)。

純資産の部

資本金:300億円

利益剰余金:1942億円(前年比、△1000億円)

純資産の合計:2389億円(前年比、△1360億円)

当然の結果でしょう。

自己資本比率:6.8%

低いです。8%を下回ってはいけません。前年は「8.3%」でした。

損益計算書(2018年度第3四半期)

経常収益:1090億円

与信費用:1879億円(前年比、+1210億円、シェアハウス関連融資につき)

経常損失:△780億円

法人税:168億円

純損失:△960億円

で、いくらなのか(時価総額)

今期、スルガ銀行は利益を出せていませんが、中間期は配当を「24億円」出しております。利益剰余金が1942億円もありますのでこれくらいは容易いのです。配当性向は「10%」といったところでしょう。只今は減益中です。

しかしながら、このような与信管理の悪い組織に値をつけることはできません。よって、「算出不可」といたします。

(証券コード:8358)