セブン銀行の時価総額を計算したら「8000億円」でした。市場価格の2倍!

今回は、セブン銀行について書かせていただきます。

公開情報を元に記事を書いていきます。株価について、適正値を考えるために作成いたします。

はじめに

株価というものは、日経平均株価の値動きによって、日ごとに上下するものです。けれど、どんなに暴落したからといって、健全に活動している企業の株価が「1円」になることはありません。どうしてかというと、その株にはそれなりの価値があるからです。もしもその会社が株主に対して配当を出しているなら、尚更価値があります。決して「1円」にはなりません。では、いくらが適正なのでしょうか。

難しい問題ですよね。それがわかれば、この先お金に困ることはないでしょう。

わからないから調べるのです。先に書いておきますが、私は「セブン銀行」のことをよく知りません。口座すら持っていません。けれど、気になるじゃありませんか。コンビニはこれからも日本人が生活していくために必要ですし、経済成長していくためにも必要です。なくてはならない存在なのです。特にセブン銀行は、コンビニ業界の開拓者であり、カリスマであり、規模は国内ナンバーワンです。

この「セブン銀行」の企業の株価がどういうふうになっているのか、知りたくありませんか? 私は知りたくなりました。だから、決算短信などの資料をもとに、記事にし、まとめます。

会社案内によると

まず、開業が「2001年5月」です。現在からしばらくの年月が経っています。イチローがメジャーに挑戦した年です。懐かしいですね。

従業員数は、「476人」。この数には、役員、派遣社員、パートは含まれません。正社員のみということですね。

会社案内によると、「営業時間」というものがあるらしいですね。9:00 〜 15:00 (土日・祝日を除く)というふうになっています。地銀と同じようなものということです。けれど、窓口が開いていない、ということであって、建物に居残って仕事している人は大勢いるでしょう。IT系企業に残業はつきものです。セブン銀行は銀行であると同時に「IT企業」でもあります。国内ATMのリーディングカンパニーなのですから。

海外事業

それで、国内のみで営業しているわけではなくて、海外でも営業しております。セブンイレブングループはもともと海外で活動していた組織ですよね。それが日本国内で「コンビニ事業」が大ヒットしたものだから、自然と日本独自のサービスが発達したのです。「セブン銀行」もその一つ。日本人向けのサービスなのですよ。コンビニに置いてあるATMはもはや日本人の生活に欠かせません。そうしてこのATMサービスは、国内から海外へと輸出されます。海外のコンビニにも「セブン銀行のATM」がある。ということは、現地にも、セブン銀行の支社があって、そこにはスタッフがいるということです。「475人」の中には、海外で働く従業員も含まれています。

例えば、インドネシアには以下の会社があります。

PT. ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL

事業内容は、「ATM運営事業」と記載されてあります。

また、アメリカには、

FCTI, Inc.

という会社があります。子会社です。セブングループはこの会社の株を全て持っています。

事業内容は、同じく「ATM運営事業」です。

ただし、アメリカの方は、設立年が「1993年」ということになっています。「セブン銀行」が開業する以前に発起された会社なのです。ちなみに、インドネシアの方は、設立年が「2014年」となっています。こちらは新しいのですね。

とにかく、海外でも「ATM事業」を展開するつもりのようです。実際に見ることができませんので、こちらについては現地の人にとって必要な機能かどうかわからないのが残念です。わからない。

サービス

夜間金庫サービス

夜間金庫サービスを提供しています。これは、便利ですね。わざわざ、会社から取引先の銀行まで赴かなくても、最寄りのコンビニへ行けばよいのです。専用のカードまであるようです。深夜に暗い夜間金庫の窓口まで行くのは、ちょっと不安になりますよね。というか、大金(売上金)を持っているわけですから、尚更不安になります。やったことがあるから、わかります。そのうちに現金を持ち歩くのが怖くなるのですよ。そうじゃありませんか? まぁ、私だけかもしれませんね。とにかく、他人のお金を持ち歩くのは、自分のお金を財布の中に入れておくのとは訳が違うわけですよ。この点でいえば、深夜にコンビニで現金を振り込むめばよい、
というサービスは、誰にとっても有難いサービスといえるはずです。

ただ、この夜間金庫サービス、「手数料」がかかるようです。これさえなければ、利用者にとってはさらに良いのでしょうね。一度あたりに付き、400円ほどかかります。あるいは、「一日定額プラン」というものもあるようです。あと、入金先のATMは予め指定しなければいけません。

そりゃそうですよね。現金は危険物なのです。ユーザーからすれば、夜な夜なコンビニへ行って、機械の画面に「紙幣がいっぱいなので、入金できません」ということになったら大変ですから。じゃぁ、その間、大金(売上金)はどうなる、ということになります。

予め何事をも計算しておかなければならないのです。

そうして、手数料がありますから、いくら便利だとはいえ、零細企業は地銀の夜間金庫を利用し続けることになるのでしょうね。流行るかどうかは、わかりません。わからないことばかりですね。そりゃそうです。未来のことなんて、わかるわけありませんから。

財務諸表を見れば、ある程度は、株価についてあれこれいえるのでしょう。けれど、それは、あとでもよいはずです。まずは、事業内容が大事です。ユーザーにとって必要なサービスなのか、それとも企業が強烈に販促しているから流行っているだけなのか、見極めるのが先です。

集金サービス

売上金を集めるサービスも提供しています。「アルソック」さんだけではないのですね。セブン銀行も集金サービスを展開しているとは、驚きました。

でも、実行部隊は「473人」の中に入っている訳がありません。専門の業者に業務委託しているに違いありません。それならば、「手数料」が発生して当然ですよね。このサービスを利用するには、一店舗あたり月額27,000円かかります。一日当たり、約1000円です。ところで、この金額は夜間金庫サービスより高いですね。実行するのに「人間」が必要なので、高額になるのは自然なことです。

設置台数

国内:24,888台(2018年11月現在)

1日当たりの利用者数:220万人 → 2,200,000人

これはどういうことかというと、毎日、1台あたり約100人の人が「セブン銀行のATM」を利用している、ということになります。まぁ1人あたり複数回取引するかもしれませんから、はっきりとはいいきれませんよ。ここらへんのデータはとてもざっくりしております。社内の担当者ならもっと詳しいことを知っているのでしょうね。

米国:8,000台

少ないですね。国内と比べると寂しい数字です。やはり、「セブン銀行」といえば、国内事業が主力なわけです。海外事業は、リスクヘッジです。国内事業がアウトになった時点で、海外事業は売却することになります。

ちなみに、国内のセブン銀行ATMにて「海外発行カード」が使えるようになったのは、「2007年7月」です。また同年に、初めて配当を株主へ還元しております。「上場」したのが「2008年2月」です。配当を出した半年後に上場、という流れです。強かですね。大きな組織というのは、当たり前なことを当たり前にやります。実行部隊がしっかりしているのです。

株式情報

数字に関しては、ざっくりと算出します。どうしてかというと、例えば、ある企業の売上金が一日100万円だとするじゃありませんか。そして、実際に数えてみて、この金額が「1円」違っていたからといって、大騒ぎする経営者はいませんよね。大事なのは、そういうことじゃないでしょ、となるはずです。

では、どれくらいが、経営状態を観察するために必要なのかというと、精々3桁だと思います。よほど数字に強い人で、3桁。それ以上はコンピューターのみが処理できる領域だと思います。私自身について言えば、2桁です。もしかすると、「1桁」かもしれません。

では、数字を見ていきます。

資本金:300億円

株主数:10万人

とにかく大きな数字ですね。巨大です。資本金というのは、企業が事業をするために掛けたお金です。これが多いからといって、「信頼できる」組織、ということにはなりません。単に、「事業を始めるためにお金がかかった」ということです。あるいは、それだけの資金を集めるほど、信用力があったということでもあります。例えばセブン銀行が事業を始めるために他の組織からお金を借りていたとするなら、その時には「セブン銀行」は、それだけ調子が良さそうだった、ということです。現時点ではどうかはわからない。

資本金が巨額だからといって、それが企業の経営を議論する材料にはならないということです。でも、過去の信用力を表すデータですから、一応はインプットしておきます。

大株主の構成

株式会社 セブンイレブン: 38%
株式会社 イトーヨーカ堂: 4%

ところで、今気付いたのですが、「イトーヨーカ堂」の「イトー」って、創業者の「伊東」氏と関係しているのでしょうか。おそらく関係しているのでしょう。まぁ、いいです。そこらへんのネーミングについては、経営状況とは無関係です。

ざっくり計算して、「4割」が親会社であるセブングループの持ち物です。相当な数字ですね。ここまでシェアされると、親会社の意見は無視できません。なぜなら、経営陣というのは「株主総会」によって決定するからです。もしも言うことを聞かない役員がいたとして、その人物を他の人に替えるなんて簡単です。だから、セブン銀行は、親会社である「セブンイレブン」の言い成りなはずです。株主構成が変化しないかぎり、これからもずっと。

その他、

三井住友銀行: 1。25%

順位で言うと、第7位です。大株主ですよ。これは対外的なアピールですね。セブン銀行は「三井住友」系だという。さらにいえば、セブンイレブングループは「三井住友」系だということです。

だからなに? ということですけれど、それは、どういうことなんでしょうね。ローソンが「三菱」系ならば、セブンイレブンが「三井住友」系で、だから何? という話です。教えてほしいくらいです。

株主構成

外国法人:15%

少ないように見えます。けれど、セブン銀行の場合、親会社が不動株を「4割」も所有しておりますので、外国法人の持つ影響力は「15%」の約「2倍」です。ざっくりとしているでしょう? 細かいことを計算するのは苦手なのです。そうして、おおよその性質がわかればそれで結構なのですよ。

外国企業から見て、日本市場におけるセブン銀行の存在はそれほど大きくないということです。まぁまぁかな、くらいなものでしょう。浮くも沒むも「コンビニ事業次第」という印象を持たれていています。

個人:13%

まぁこんなもんでしょう。セブン銀行は多くの人にとって親しみのある銘柄です。これくらい個人から支持されていても、変ではありません。

2019年3月期第2四半期(中間期)の連結業績

4月1日から9月30日までのデータですね。

経常収益

2019年3月期中間期:730億円(前年度比、18%アップ)
2018年3月期中間期:620億円(前年度比、2%アップ)

昨年よりも今年の方が、伸びていますね。今年は18%アップです。順調なのでしょう。株価は落ちているのに。まぁ、前年が、「2%」アップになっておりますから、そう毎年ぐんぐんと伸びていくわけではないことがわかります。今年はたまたまかもしれません。

経常利益

2019年:207億円(前年度比、4%アップ)
2018年:199億円(前年度比、4%アップ)

前年も今年も、前年度比「4%」アップ。不自然ですね。経常利益については伸び率に16%の差があるのに、経常収益には差が全くないなんて。変ですよ。これはどういうことかというと、数字が操作されているということです。

で、純利益を見ますと、

2019年:△2億5000万円
2018年:130億円(前年度比、4%アップ)

ということになっていますから。少し使い過ぎたのですね。勢い余って使いすぎてしまった。今年は、赤字です。業績は伸びているのに赤字なのです。

でも、大したことはありません。業績は伸びています。赤字になった分は、手元にプールしてあるお金から差し引けばよいのです。手元にたっぷり資金を余らせておいたところで、意味ありませんから。

ここで大事なのが、意図的に赤字にしたのか、それても赤字に「なってしまった」のか、ということです。後者なら経営体質を疑ってしまいます。どちらなのでしょう。それは後になればわかることかもしれません。一つ一つ数字を見ていけば、分かるかもしれません。

まぁ、もしかすると、「税金を払いたくない」から、わざわざ「赤字」にしたのかもしれませんね。

連結総資産

2019年:1兆800億円
2018年:1兆200億円

増えていますね。この数字にはユーザーの預金残高も含まれます。株価が上昇するためには、この数字は上昇していかなければいけません。

純資産

2019年:2050億円
2018年:2120億円

減っていますね。使いすぎたから減ったのです。まぁ、この数字はそれほど重要ではないと思います。

自己資本比率

2019年:18。8%
2018年:20。6%

低下していますね。でも、業界全体から見れば、この数字は異様に高いのですよ。普通、どこの銀行も10%以下ですから。

で、どうなっていくのでしょうね。どうして自己資本比率が低くなったのか。対外から借金すれば、この数字は低下します。あるいは、銀行であれば、ユーザーの預金が多くなれば、低下します。

総資産のうち、自己資本が1。8%も変化するなんて変ですよ。総資産が「1兆800億円」ですから、この「1。8%」は、(電卓を使います)約「190億円」。190億円も純資産が減ったなんて。

純資産の変化を見ると、2018年と2019年とでは「70億円」、差がありますよね。減少しています。

(190億円) ー (70億円) = (120億円)

では、120億円はどうしたのでしょう。あるいは、総資産が増えたのかもしれませんね。

ここで総資産を見ると、

2019年:1兆800億円
2018年:1兆200億円

「600億円」増えている。

ということは、

もっと、自己資本比率が低下していてもおかしくないということです。

きっと、数字が操作されているのでしょうね。銀行は他人資本(預金)で資金を運用しますので、自己資本が低くて当然なのです。低くて当たり前。これからもセブン銀行が成長を続けていくなら「自己資本比率は低下していく」でしょう。

配当

配当は1株あたり「5円」です。前年同期が「4。75円」ですから、まぁ同水準です。年間で考えると、昨年は「10円」です。今年も「10円」でしょう。

連結業績予想

面白いところですね。あてにならない数字です。でも見ていきます。

2019年3月期通期
経常収益:1400億円(前年度比、15%アップ)

頼もしいですね。しかし、前期が「18%アップ」だったのに、通期ではこの数字が低くなっています。慎重なのです。

経常利益:400億円(前年度比、4。1%アップ)

中間期と同じ伸び率です。そりゃそうですよ。前年より低くするわけにはいきませんから。

純利益:12億円(前年度比、50%ダウン)

おぉ、と驚いてしまいました。中間期は赤字だったのに、通期では黒字になるというのです。V字回復しますと宣言しているわけですね。さぁ、どうなるのでしょう。

海外事業が順調でない

報告書によりますと、米国とインドネシアの事業が当初計画していたよりもうまくいっていない、といいます。それで、固定資産等について減損損失を特別損失として「140億円」計上したそうです。簡単ですね。

その結果、中間期の純利益が「△2億5000万円」になったのです。ちなみに、この数字、前年は「130億円」の黒字。なんだか数字を合わせているようで、妙な心持ちになります。

預金残高(個人)

預金残高:4,170億円(前年度比、1、8%アップ)
ローンサービス残高:228億円(前年度比、0。6%アップ)

国内市場は順調なようです。

社債(負債の部)

社債:1000億円

「1000億円」といえば、総資産の約「10%」です。やはり、他人資本を活用しているのですね。とはいえ、もしかすると、関連企業にに買わせたのかもしれません。

利益剰余金

純資産の内には「利益剰余金」という項目があります。内部留保資金です。つまり、「余っているお金」。配当に充ててもいいし、設備投資に使ってもいいお金。さらにいえば、このお金は市場から集めた「預金」でありません。利息を払わなくてもいい。

この金額が、

利益剰余金:1500億円

たっぷりあるわけですよ。中間期に「2億5000億円」赤字になったくらいでは、平気なのです。これで分かりました。謎は解けました。どうして中間期が赤字になったのか。

海外にある会社の株を買ったお金を損失として計上するついでに、税金を払いたくないから、赤字にしたのです。

そうでしょう? そうとしか考えられません。

平常通り活動していれば

海外事業の損失がなければ、毎年「200億円」は純利益が出ます。低く見積もってこの数字です。

預金額(負債の部)

預金額:6,700億円(前年度比、500億円アップ)

預金額は増えています。販促活動は順調です。これからも増加し続けるでしょう。

「セブン銀行」の時価総額

で、だいぶざっくりとした計算になりますが、この「預金額」と「利益剰余金(内部留保)」を足すと、約「8,000億円」になります。

ということで、「セブン銀行」の時価総額は、低く見積もって、「8,000億円」かな、と思います。発行済株式の合計金額は8,000億円以上だということです。

ここで、ネットをチェックします。

セブン銀行の時価総額は、

「4001億円」でした。(2019年2月19日現在、ヤフーファイナンスより)

セブン銀行の株をお持ちのみなさん。今は株価が低下しておりますが、やがて上昇します。そのままホールドしましょう。

以上です。