パンジーの性質、名前の由来と開花時期

人家の花壇でよく見かけるパンジー。育てやすいのだろうという印象を持っておられる方は多いと思います。

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スミレみたいですね。色もすみれ色ですし。

学名 : Viola × wittrockiana、英: pansy

スミレ科スミレ属

雪の降り積もる寒い冬にでも地面に根付き、鮮やかな色を私たちに見せてくれます。身の周りにある植物は暖かい時期に花を咲かせる種類がほとんどなので、寒い季節にパンジーを見かけますとびっくりしてしまいます。どうしてこんなところに花が咲いているのだろう、と。

耐寒性が強い

パンジーは寒さに強い植物なのです。寒さに強い性質のことを「耐寒性がある」と表現することもありますね。植物に関する用語には、様々なものがあります。全てを覚えることはできませんが、少しずつでも覚えていくと、面白くなります。あるいは育てるきっかけがおありならば、すぐに枯らしたくはないでしょうから自ら調べるようになり、自然と覚えていくはずです。

輸入品種

パンジーは輸入品種です。もともとは日本よりも寒さの厳しい地域にあった植物であり、園芸品種として日本にやってきました。だから寒さに強いのです。花の上に雪が積もっても、強い風が吹雪く厳しい夜にでも、花は枯れることなく株はしっかししたままです。

日照を好む

ただ、寒いのが平気だからといって、暗い場所でも元気いっぱいに育つのかというと、そうではありません。パンジーは太陽の光を好みます。見た目通りですね。明るい原色が堂々と群生していている様子を見かけますと「あぁ、この植物は日当たりのよい場所が好きなんだな」と想像してしまいます。しかし、文献で調べた後ですので、先入観からこういうふうに思ってしまうのかもしれません。おもしろいですね。植物って。見ているといろいろなことを考えてしまいます。物思いにふける、なんていう花言葉を付けられた植物もあるくらいです。(たしか、ローズ・マリーだったかと思います。パンジーとは関係ないですね。)

パンジーとヴィオラ

パンジーと似ている品種に、ビオラがあります。ビオラ(ヴィオラ)といえば、楽器の名前ですね。アルト・バイオリンです。バイオリンと同じ形をしていますが、バイオリンよりも少し大きく、最高音は低く、渋い音を出す楽器です。はい、クラシック音楽と花は関係ありませんね。どうしても関係の無いところに話がそれていきます。いろいろと思ってしまうのです。ワンダフル(Wonderful)というか、不思議です。だから、植物は面白いのかもしれません。

で、見分けるときは、見た目で判断します。ビオラのほうが花が小さい。(楽器のヴィオラがバイオリンよりも大きいのとは逆なのです。)

さて、パンジーとビオラについてですが、どちらも園芸品種です。双方ともに人の心を楽しませる目的で今まで改良されてきました。

交配

パンジーとビオラでは、ビオラの方が親の品種になります。パンジーを開発するためにビオラが利用されました。1800年代の北欧で、大きく鮮やかな群性スミレを作るために、アマチュアの園芸家によって開発されました。野生の「三色スミレ」と「ヴィオラ・ルテア」、さらに近東のスミレ「ヴィオラ・アルカイタ」を交配して生まれたといわれております。とはいえ、交配品種にはいろいろと種類があるようですが、研究者によって意見は異なるはずですので、覚える必要はないと思います。

見た目と名前の由来

パンジーの花模様は人の顔に似ております。むっくらと脹れ上がって、なんだか何を考えているかわからないような顔付きです。しかし、考えているのはたぶん日光のことばかりです。パンジーは太陽の光を好むのです。それで、見た目が人の顔に似ていて、思想にふけっていることからフランス語のパンセ(pensee:思想)にちなんでパンジーと呼ばれるようになりました。

カタいことですが、パンジーはこの「思想」という語源によって、長い間、人道主義者たちに利用されます。2世紀にわたって意図的に野草と掛け合されました。政治の道具として使われるのですね。

エリザベス朝時代から現在まで英語の「pansy」は、女みたいな男として、人に使われております。男性同性愛者という使われ方もするようです。悪い意味の花言葉ですね。教養のある人たちに間では隠語として使われるのです。けれど植物自体の性質とは関係のないことですね。

育て方、手入れ

初心者でも難しくありません。とても丈夫な品種なのです。慣れてくると物足りないかもしれませんね。けれど、植物にはいろいろな楽しみ方があります。苗を購入して花壇やプランターに植え付ける方法が一般的ですね。簡単です。それから、種を採取して、土に植えるところから始める方法もあります。おもしろいですね。植物って。

苗から育てる

まず、購入する時は元気よさそうな株を選ぶこと。これは大事ですね。まぁ、パンジーは丈夫ですので、どんな株を選んでも、一応は育つと思います。植え付ける時期は10月〜11月。霜が降りる前までの間です。暑いのが苦手なので、9月に苗を購入した場合は、涼しい場所へ移動すること。10月以降に購入するのがおすすめです。

日光を好みますので、できれば南向きの場所に植えます。日照が悪いと茎が細く、花の付きが悪くなります。

花が枯れた後の手入れ

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しおれた花から種を採取します。

花が枯れた後は、その花を摘み取ります。開花後には実がつきます。その実が栄養を吸収して、花の付きが悪くなるためです。花茎を引っ張るようなイメージで付け根から摘み取りましょう。寒い季節に大変かもしれませんが、手間をかけることによって、もっと長く株を楽しめます。

増やし方

種から育てます。購入することもできますが、本記事ではかれた花から種を採取するところから解説します。

パンジーの種の採取方法は、まず枯れた花をそのまま放置しておきます。一つの株につき1~2個程度にしておきましょう。そうすることで、実に栄養を取られてもすこしなので株自体が弱ることはありません。パンジーの花の手入れをしているときに、1~2個ほど種を作る花を決めます。その花にネットを付けて種が飛び散ってしまわないようにしておきます。そのまま放置しておくと、種がはじけてネットの中に入ります。そのネットを取り除いて種の採取は完了です。

冬にパンジーを楽しみたい場合

種まきをする時期は、8月下旬~9月初旬です。夏ですね。8月中に種をまいておくことによって、秋から冬には花を咲かせてくれます。種まきが秋になってしまうと年内の開花は難しいです。パンジーの見頃の時期にあわせて種まきをしましょう。

パンジーの発芽温度は、20度前後です。夏に植え付けるとすこし暖かすぎるので風通しの良い日陰で管理しましょう。発芽したらすぐに日光に当ててあげます。当ててあげないと、ひょろひょろの苗になってしまうので注意しましょう。発芽さえすれば、あとはほおっておいても育つほど丈夫です。

開花時期をコントロールできる

パンジーは夏以外の3シーズンで花を咲かせてくれます。上手く育てることで花壇を半年以上パンジーで彩ることができます。花を少し摘み取ってお部屋に飾ったり、別の花と寄せ植えをしたり、たくさんの楽しみ方があります。

同じ模様にはならない

パンジーは、同じ模様のものが育ちません。なので、同じ模様のパンジーを育てたいからといって種を採取してもどんな模様のパンジーが育つかはわかりません。いろいろなパンジーを見ることができますので、種を採取して植え付けつるのがおすすめです。

・以下、参考にしたページ
https://kurashi-no.jp/I0012797
(↑写真が盛り沢山。植物をとても好いておられる。)