My God-Given Right を評価する

今回は、My God-Given Right について。

テーマが深刻

アルバムのカバーデザインからイメージできるのですが、今回の作品は、人間同士の争い事をテーマに含んでいます。戦争とか、自由とか、権利とかについて書かれてある曲が多い。

テーマが深刻。

だから、物事をシニカルに批判するのを得意とする Helloween にとっては、やりにくい仕事だったのか、と思います。

ほとんどの曲がタイトルの核心に触れることなく、演奏を終わらせます。淡々と時間が過ぎていくというか。悪く言えば、深入りするのを怖れているかのよう。

また、収録曲は多いのですが、演奏時間の短い作品ばかりで、なんだか物足りない気持ちになってしまいます。

The Swing of a Fallen World で流れが止まる

6曲目のRussian Roulé まではスムーズに聴けるのですが、7曲目の The Swing of a Fallen World で一気に歌詞が深刻になり、テンポもゆっくりになり、なんというか、非常に重くなります。

この曲はアンディが書きました。

ところでアンディーは、日本版限定ボーナストラックとして「I Wish I Were There」という曲を書いています。この曲は重くなく、軽快なメロディーで、素晴らしい曲です。

(無責任な)個人的意見ですが、The Swing of a fallen World を本編に含めるのではなく、I Wish I Were There を使うべきだったかと思います。

試しに、この2曲を交換したところ、アルバムの聴きやすさは大きく改善しました。

それだけ、The Swing of Fallen World はマズいということです。

Claws はボーナストラックでもよかった

12曲目の Claws はヴァイカートが書いた曲です。セールスの事情を考えると、彼の作品を目当てにアルバムを購入する人は多いでしょうから、制作側としては、ヴァイカートの作品をなるべく本編に挿入したいところ。

けれど、今回の Claws は、その他の作品に比べて個性が強すぎるようです。この曲は、単体で聴くかぎり非常に興味深い曲であり、おもしろいのですが、12曲目に配置されたことによって、アルバムの雰囲気をぶち壊しています。Claws(爪) というタイトルの言葉どおり、凶暴な曲なのです。

今回のアルバムにはヴァイカートが3曲も含まれています。(前作までは2曲ずつのペースでした。)今回は無理をせず、ボーナストラックとしてファンに提供した方が良かったかと思います。

また、Claws は 単語そのものの意味において Creatures In Heven(ヴァイカート作曲)と繋がりますが、歌詞の内容はアルバムのテーマと無関係といっていいほどです。

まとめると

・Russian Roule まではスムーズに聴ける
・The Swing of the Fallen World と Claws を本編に含めるべきではなかった
・ほとんどの曲は良曲
・Helloween にとっては難しいテーマだった

好きな曲順に並べ替えると

( 好き )
Battle’s Won
My God-Given Right
You, Still Of War
Living On The Edge
Russian Roulé
Nightmare[Earbook Edition Bonus Track]
I Wish I Were There[Japanese Bonus Track]

( 普通 )
Stay Crazy
Lost In America
Creatures In Heaven
Heroes
Like Everybody Else
Free World[Japanese Bonus Track]
Wicked Game[Japanese Bonus Track]
If God Loves Rock ‘n’ Roll
More Than A Lifetime[Earbook Edition Bonus Track]

( 苦手 )
Claws
The Swing Of A Fallen World

点数をつけると

好きな曲がある・・・8
聴きやすさ・・・5
音色(サウンド)・・・7
雰囲気・・・6
斬新さ・・・7
アンディの歌声・・・8
ダニーのドラミング・・・10
ギターワーク・・・7
繰り返し聴ける・・・5
知り合いに薦められる・・・2

合計(100点満点)・・・「65」

65点。

文章では批判しましたが、点数化すると高得点になりました。素晴らしい作品なのです。

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