MUFGの時価総額を計算したら「120兆円」でした。Toad like price?

今回は、三菱UFJフィナンシャルグループについて書いていきます。

国内3大メガバンクといえば、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行です。その一角である三菱UFJ銀行は、預金高が国内ナンバーワン。額は「170兆円」を超えます。


金融業界はただ今「金融ビックバン」といわれるくらい、形が変化しています。まぁ、今に始まったことではありませんけれど、楽な時期ではないということです。ぼーっとしていると、衰退していく時分なのです。とにかく大変。

それで、どういうところが大変かというと、まず、人間が少なくてもいい状況が進行しています。キャッシュレス化が進んでおりまして、スマホやクレジットカードなどであらゆる決済が済んでしまいます。銀行にとっての主要な収益源である「ATM」が、ユーザーにとって必要でなくなりつつあります。

現金の受け渡し機会が減るというのは、単純に考えて「手数料が取れない」ということ。そして、どうして手数料が発生するのかといえば、人が存在しているからです。サービスに人が介在するから、手数料が高くなり、相場ができます。その相場が崩壊しつつあります。

現金を輸送する人間がいるから「手数料」が発生する

銀行内のテラーや警備会社の従業員が「運輸係」。現金は「危険物」なので、これを運ぶ人に対して報酬が発生します。その「運輸係」がいなければ、手数料の相場は低くなる。スマホで決済するだけなら、どうして手数料が発生するわけがありますか。

業界全体でお金の出入りが少なくなるということは、規模が小さくてもよい、ということです。社会にたくさん銀行員はいらない。人間は少なくてよい。ということは、銀行の数も少なくてよい、ということになります。必要ではなくなるのです。まずは地銀から数が減っていきます。現在がその段階です。銀行同士が合併しています。どうしてそうなるのかというと、人が少なくても業務を遂行できるからです。

で今は、低金利です。国債の利回りが低い。それどころか、マイナスになる可能性もある。これはどういうことかというと、国債を買っても利益にならないということです。いけませんよね。何のために債券を入手するのかといえば、収入を増やすためでしょう? それが、収入となるどころか、支出となるなんて、変です。

国債がダメで、ATMが衰退していて、残るものは何か。それは「ローン」です。地道に貸出金を増やしていくしかない。とはいえ、三菱UFJ銀行ほどのメガバンクなら、既に顧客をごまんと抱えているので、すぐに経営が悪くなることはないでしょう。知名度があり、信用力もあるので、新規顧客を増やすのには困らない。

また、国にとってメガバンクの機能は必要です。なぜなら、日本が経済成長していくためにはトヨタ自動車などの大企業の存在が不可欠で、これらの大企業にとってはメガバンクの金融システムが必要だからです。一般の企業でも免許を取得すれば銀行業を営むことはできます。しかし、それだけでは不十分。

大銀行は必要なのです。だから無くならないし、株式の価値は「0」にはなりません。

では、いくらが適正なのでしょう。そしてこれからどうなっていくのでしょう。

三菱UFJ銀行は大きな組織ですから、すごくざっくりとした内容になるかと思います。公式情報を基に書いていきますが、数字については端数を切り捨てます。正確にインプットしても、企業の時価総額を算出するためには意味がありませんので。

ホームページによると

名称:株式会社三菱UFJフィナンシャルグループ

株式を上場しているのはこの「三菱UFJフィナンシャルグループ」です。三菱UFJ銀行は、この子会社。まぁ「三菱UFJフィナンシャルグループ」も「三菱UFJ銀行」も同じようなものでしょう。セットというか、一心同体というか。「三菱UFJフィナンシャルグループ」というのは、建前に過ぎません。

設立日:2001年4月

資本金:2兆1400億円

組織図を見ますと、「モルガンスタンレー」と業務提携しているのがわかります。「モルガンスタンレー」といえば、外資です。モルガン銀行の証券部門が独立して「モルガンスタンレー」になりました。歴史の古い証券会社です。どうしてモルガンスタンレーと業務提携するに至ったのかは、不明です。もしかすると、これからわかることかもしれません。

会社沿革

2008年:モルガン・スタンレーとの戦略的資本提携
解説文 → 世界金融危機のさなか、米国モルガン・スタンレーへ90億米ドル(約9,000億円の出資を決定。投資銀行業務強化へ布石。

投資銀行業務。どうして投資銀行業務を強化しなければいけなかったのでしょう。まず、MUFGって、銀行と証券会社が一体になっているからわかりにくいのです。それなのに株価は三井住友FGと同じように変動します。長期的なチャートを見ると同じような曲線を描いているのです。

解説文の最後に「布石」という単語があります。2年後に、モルガンスタンレーの名前を借りて、新会社を設立します。

2010年:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券誕生

こういうことです。でもどうして、銀行と証券会社を同じ持株会社の傘下にしておくのでしょう。そりゃ、証券会社がうまくいっている時には株価は上向くかもしれませんが、逆風だと最悪です。

それだけ銀行業務が苦しいということかもしれません。それか、これはイメージなのですが、「三菱」って組織全体で繁栄していこうとする印象がありますし、株式を上場しておくにしても、会社を細かく分けたくないのかもしれませんね。金融系は一つにしておこうという方針です。そういうところが強情というか。

海外の事業

  • 米国:MUFGユニオンバンク
  • タイ:クルンシィ(アユタヤ銀行)
  • インドネシア:バンクダナモ
  • フィリピン:セキュリティバンク
  • ベトナム:ヴィエティンバンク

上記の会社は、現地でリテール業務を行っています。業績は好調で、伸びています。

タイのアユタヤ銀行と業務提携しているのですね。だから何? ということですが、さぁ、それはわかりません。現地の有名な銀行とどういう関係なのでしょう。

とにかく好調のようです。国内とは大違いですね。海外にまで飛び出していかないと組織が持たないなんて、生保会社みたいです。まぁ、銀行にとってはリスクヘッジでしょう。主力にはなりえません。

従業員数

2019年:11万人

多いですね。増加傾向です。人が少なくてよいなんて、三菱UFJグループには当てはまらない言葉なようです。ところで、私はこの組織を銀行単体で見てみたいです。銀行単体でどうなっているのかはとても大事です。

貸借対照表

資産の部

貸出金:108兆円

預金によって集めた「170兆円」のうち「108兆円」が貸し出し中です。そして、貸し出した108兆円のうち約「5%」は焦げついたりして収益にならない。

ということで、「100兆円」が間違いなく三菱UFJフィナンシャルグループの「資産」です。どんなに少なく見積もっても「100兆円」の価値はあります。

また、三菱UFJフィナンシャルグループは、預金以外にも「証券」「外貨」を持っています。「170兆円」という数字に対して足しになるのは、「証券」くらいです。

証券:58兆円

負債の部

預金:170兆円

自己資本比率:15.8%

高いです。銀行といえば、他人資本ですから、自己資本比率が低くなります。銀行単体だと「10%以下」になるのではないかと思います。知りたいのですが、今のところこれ以上のことは分かりません。

損益計算書

連結経常収益(中間期、以後省略)

2018年:3兆3000億円
2017年:3兆800億円
2016年:2兆7000億円

順調に伸びております。毎年約3000億円のペースで収益が増加しています。伸び率は今年の方が悪いみたいですね。

純利益

2018年:6500億円
2017年:6200億円
2016年:4900億円

純利益も順調に伸びております。でも、やはり今年の方が伸びていなようです。前年の方が好調でした。

配当性向:30%

目標:40%

配当性向40%を目指しているとは頼もしいですね。ですが、30%で十分でしょう。今は経営がうまくいっているようですが、国内の金利政策次第で、状態はいくらでも悪くなります。モルガンスタンレーの業績が好調のようですので、そんな強気なことを言っていられるのかもしれません。米国の株式市場次第だなんて、なんだか、こうあるべきではない気がします。ちなみに、SMBCが公表している配当性向の目標値も「40%」です。

で、いくらなのか(時価総額)

純利益が毎年「1兆円」、配当性向が「30%」、この株式を「20年」持つとすると、計算式は、

「1」×「0. 3」×「20」= 6

算出された値は「6 」。よって、私にとって、MUFGの時価総額は「6兆円」です。

ここで、株価情報をチェックします。

三菱UFJフィナンシャルグループの市場価額は、

「8兆円」

でした。(2019年2月19日現在、ヤフーファイナンスより)

市場の数字の方が大きいですね。割高です。

この企業の株式を所有するためにはもっと調べる必要があるようです。