Iron Maiden ー Murders In The Rue Morgue ー Lyrics 和訳付き

Lyrics

” Murders In The Rue Morgue “

[ Steve Harris ]
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I remember it as plain as day
Although it happened in the dark of the night.
I was strolling through the streets of Paris
And it was cold it was starting to rain.
And then I heard a piercing scream
And I rushed to the scene of the crime
But all I found was the butchered remains
Of two girls lay side by side.

Murders in the Rue Morgue
Someone call the Gendarmes
Murders in the Rue Morgue
Run before the killers go free

There’s some people coming down the street
At last there’s someone heard my call
I can’t understand why they’re pointing at me
I never done nothing at all.
But I must have got some blood on my hands
Because everyone’s shouting at me
I can’t speak French so I couldn’t explain
And like a fool I started running away.

Murders in the Rue Morgue
Someone call the Gendarmes
Murders in the Rue Morgue
Am I ever gonna be free.

And now I’ve gotta get away from the arms of the law.
All France is looking for me.
I’ve gotta find my way across the border for sure
Down the south to Italy.

Murders in the Rue Morgue
Someone call the Gendarmes
Murders in the Rue Morgue
I’m never going home.

Well I made it to the border at last
But I can’t erase the scene from my mind
Anytime somebody stares at me, well
I just start running blind
Well I’m moving through the shadows at night
Away from the staring eyes
Any day they’ll be looking for me
‘Cause I know I show the signs of…

Murders in the Rue Morgue
Running from the Gendarmes
Murders in the Rue Morgue
Running from the arms of the law

( guitar )

Murders in the Rue Morgue
Running from the Gendarmes
Murders in the Rue Morgue
Am I ever gonna be free

It took so long and I’m getting so tired
I’m running out of places to hide
Should I return to the scene of the crime
Where the two young victims died
If I could go to somebody for help
It’d get me out of trouble for sure
But I know that it’s on my mind
That my doctor said I’ve done it before.

Murders in the Rue Morgue
They’re never gonna find me
Murders in the Rue Morgue
I’m never going home.

和訳

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翻訳者:MIZ

” 犯行現場に残る殺人鬼 “

私は、そのことを、日常のように、あたりまえに、覚えている
とはいえ、それは夜闇の中で起こった
私は、パリの街道を、うろついていた
そして、とても寒く、雨が降りだした
そして、次の瞬間、私は、(空気を)突き刺すような悲鳴を聴いた
そして、私は、犯罪の現場に、駆け付けた
けれど、私が見たすべては、道に散乱している2人の若い女の肉片だった

残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
誰かが憲兵を呼ぶ
残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
殺人鬼たちが逃げ出す前に、走れ

何人かの人がその街道にやって来る
ついに、誰かが私の呼び声を聴いたのだ
私には、彼らが私を指さしている理由が、わからなかった
私は、断じて、何にもしていない
けれど、自分の手に血がついているのは、間違いなかった
周囲の人々が、私を見て絶叫したので、私はフランス語を上手く喋ることができない、(状況を)説明できなかった
そして、馬鹿みたいに、私は逃走した

残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
誰かが憲兵を呼ぶ
残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
私は、自由になれるのだろうか?

そして、今、私は、法律の手の届かない場所へ辿り着いた
フランス中が、私を探している
私は、運よく、国境を超える(フランスから脱出する)方法を見つけた
イタリアへ向かって南下するのだ

残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
誰かが憲兵を呼ぶ
残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
私は、もう、故郷へ帰れない

私は、ついに、国境へ辿り着いた
けれど、私は、自分の心から、あの光景(女性の遺体を目撃した夜の出来事)を消し去ることができない
ときどき、誰かが、私を、見つめている(気がする)
私は、闇雲に、逃げ出す
私は、月明かりに映し出される影を通って行く
ジロジロした視線から逃れるために
いつの日か、彼らは私を探し出す
なぜなら、私は知っているから、(さらにいえば)私は(やってもいない)殺人を自白するから

残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
誰かが憲兵を呼ぶ
残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
当局の追手から逃れるために、逃走している

( guitar : twin )

残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
誰かが憲兵を呼ぶ
残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
私は、自由になれるのだろうか?

長い時間がかかった、そして、私は非常に疲れている
私は、隠れる場所を失いつつある
私は、犯行現場へ戻るべきなのだろうか?
2人の若い犠牲者が亡くなった場所
もしも、私を救ってくれる人物のもとへ行くことができたなら、きっと、今頃、私は、トラブルから抜け出していただろうに
けれど、私は知っている、それ(殺人現場の光景)が私の心に残ることを
そして、私の医師(精神)は言った、私は以前にそれ(殺人)をやったのだ、と

残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
誰かが憲兵を呼ぶ
残虐な殺人現場に残る殺人鬼たち
私は、もう、故郷へ帰れない

(↓ この曲が収録されているアルバムです。)

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解説

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〈 ストーリー 〉
歌詞にはストーリー性があります。小説のような内容です。少し長くなります。

場所はフランス。時は夜。外は、雨が降り始めたばかり。寒い夜です。主人公は、街道を歩いていると、女性の悲鳴を耳にします。遠い場所ではなかったようで、主人公はすぐに現場に駆けつけます。すると、犯人は既に立ち去っており、目の前にあるのは、2人の女性の死体だけでした。バラバラ殺人だったようで、周囲には女性の肉片が散らばっていたといいます。(殺して、バラバラにするまで、一瞬で済ませたという設定です。ここのところの設定は不自然です。)

主人公は、警察を呼ぶために、大声を出します。そして、人が集まってくるのですが、どうやら、彼らは主人公を疑っている様子です。というのは、主人公の手には被害者の血が付いていたからです。そうして、主人公は、捕まるのが怖くなって、犯行現場から逃走します。

補足情報ですが、主人公はフランス人ではありません。なので、流暢にフランス語を話せません。周囲の人々とこれからやって来る警官に、自分の身の潔白を証言できる自信がなかったのでしょう。所詮は他国民です。冤罪は確定的です。主人公が逃げ出したのは、懸命な判断だといえるかもしれません。いずれにしろ、真犯人が逃げたという事実は確かなのです。

逃走中に主人公が思い立ったのは、フランスから脱出すること。フランスでは、今回の事件によって主人公は指名手配されています。捕まれば、逃げ出したのですから、死刑は確定的。(フランスでは1981年まで、死刑制度が残っていました。今回のアルバムが発売されたのは、偶然にも1981年。)主人公は、共産圏である、イタリアへ向かうことを決意します。

次の場面では、時間はしばらく経過しています。主人公は、イタリアへ辿り着いています。しかし、逃走することにも、身を隠すことにも疲れています。もう、隠れる場所は、ほとんどありません。周囲の目も気になっています。ずっと現在の場所に留まっているわけにはいきません。場所を移動しなければいけないのですが、いい場所が思いつきません。そこで、ふと頭によぎったのは、「故郷に帰るべきなのではないか」ということ。主人公の故郷はフランスではありません。どこか別の国です。しかしながら、主人公は、指名手配になった後だし、今になって、故郷へ戻るわけにはいきません。

いつになっても殺人現場の光景は、頭から消えません。疲れた精神が、主人公に語りかけるのは、「あなたがやったんだよ」ということ。主人公は、気がおかしくなりつつあります。確かなのは、自分はやっていないことと、今さら故郷へは帰れないということ。そこで物語は終わります。

映画みたいな内容でした。ジャンルで言えば、アクションです。

〈 なぜイタリアに亡命しようとしたか 〉
なぜ主人公がイタリアへ逃走しようと考えるに至ったのかは、詳述されていません。フランスから脱出するための最も確実な手段が、イタリアへ通じているという、それだけのことかもしれません。

少し踏み込んで考えとします。アルバムが発売されたのは1981年です。冷戦はまだ終わっていません。ベルリンの壁が壊される前のこと。世界情勢(特に欧州)、はドイツのベルリンを境にして東西に分かれ、緊張している状態です。東側は共産主義国ロシア側として(イタリアなど)、西側はアメリカに追従する国家として(フランス、イギリスなど)、それぞれ戦争のために準備しています。

フランスはアメリカ側、イタリアはロシア側です。主人公は、いかにフランス警察といえど、まさか共産圏の国家までは追ってこない、と考えたのかもしれません。

〈 Rue Morgue の意味 〉

Rue とは、「悲惨な」とか「悲しい」という意味。Morgue とは「死体安置所」「死体公示所」という意味。

2つの単語を合わせると、「悲惨な空気の漂う死体安置所」とか「残虐な犯行が行われた後の殺人現場」くらいの意味になります。

そうして、その場所には現在 Murders(殺人鬼)が居合わせているのですから、「Rue Morgue」の意味は当然、「残虐な犯行が行われた後の殺人現場」となります。

そうして、タイトル(Murders In The Rue Morgue)は、直訳すると長くなるのですが、残虐な殺人現場に残る殺人鬼、となります。直訳のままでは発音しにくく、ダサいので、よく知られている邦題である「モルグ街の殺人鬼」という和訳でも大いにありだと思います。

Gendarmes は、フランス語で、「憲兵」という意味。日本でいう、警察。

感想

非常によく出来た歌詞だと思います。ストーリーはしっかり描かれているし、文体は、確実で、かつ、緻密。スティーブらしい文章です。

不自然なのは、「解説」でも書きましたが、女性の悲鳴が聞こえてから、ほんのわずかのあいだに、遺体が分断されていたということ。生身の人間を2人も殺害し、それから、その体を分断するためには、結構な時間がかかるはず。ここのところが、少し残念。遺体をバラバラにすることによって、歌詞の凶暴さが増したのは間違いありませんが、現実性はすっかり失われている、と思いました。

まぁ、所詮は小説です。よく出来た小説なんて、そうそうお目にかかれるものではありません。長編ならなおさらです。

それよりももっと興味があるのは、今まで短いストーリーばかり書いてきたスティーブが、どうして、今回みたいな長編を書こうと思ったのか、ということです。やっぱり、この時点から、長く、込み入った作品を作りたがっていたのかな、と思いました。

スティーブにとって、初の長編であると同時に、彼の性質を観察できる貴重な作品でもあります。

(↓ 別のアルバムですが、持っていない人は、要チェック。)

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